スポーツ業界の就職先まとめ【仕事内容、給料、求められている人材を紹介】

スポーツ業界の就職先まとめ【給料・キャリアアップ・選考方法を紹介】

スポーツに関わる仕事に興味がある方

スポーツや運動が好きで、スポーツに関わる仕事に興味があるんだけど、就職先ってどんなところがあるんだろう? スポーツ業界の給料ってどうなの? 自分もスポーツ業界でやっていけるかな?

こんな疑問にお答えします。

今回は、スポーツ業界の就職先について、以下を解説していきたいと思います。

  • スポーツ業界の就職先の種類
  • スポーツ業界の給料
  • スポーツ業界へ就職するには専門性が必要?
  • スポーツ業界の就職先の探し方
  • スポーツ業界で求められている人材

私は、渋谷のパーソナルトレーニングジム「Shibuya Fitness Sharez」を2015年から運営しており、それ以前に、フィットネスジム運営企業に勤めたり、大学は体育大学だったということもあり、スポーツ業界で働いている知人が多いです。

これまでの経験や、スポーツ業界で働いている方々から得た情報を元に、解説していきたいと思います。

スポーツ業界の就職先の種類

スポーツ業界の就職先の種類

スポーツに関する仕事は、以下の6種類に分類できます。

  • スポーツやフィットネスを教える、サポートする仕事
  • スポーツ、フィットネス用品を開発する仕事
  • スポーツ、フィットネス用品を販売する仕事
  • スポーツ、フィットネス施設を運営する仕事
  • スポーツ、フィットネス関連のメディアの仕事
  • スポーツ関連の人材紹介の仕事

それぞれの仕事内容を紹介していきます。

スポーツやフィットネスを教える、サポートする仕事

スポーツやフィットネスを、一般の方やアスリートなどに教える仕事、サポートする仕事があります。

一般の方も、アスリートの方も、目的は違えど、指導やサポートを必要としている方がいます。

例えば、

  • ダイエットやボディメイクのやり方を指導したり、一緒にサポートしていくパーソナルトレーナーの仕事
  • スポーツ選手のケガのケア、コンディショニングなどを行うアスレチックトレーナーの仕事
  • リハビリのサポートをする理学療法士の仕事
  • フィットネスジムのスタジオでヨガやエアロビクスなどのグループレッスンを行うインストラクターの仕事など

スポーツ指導やスポーツ教室を運営している企業例としては、リーフラス株式会社、株式会社ジャクパなどがあります。

スポーツ、フィットネス用品を開発する仕事

ラケットやバット、シューズなどのスポーツ、フィットネス用品を開発、販売する仕事があります。

スポーツやフィットネスを行う為の道具や、スポーツやフィットネスを「より楽しんだり、より安全に行ったり、パフォーマンスを高める為の道具」を開発しています。

スポーツメーカーの企業例としては、株式会社アシックス、ミズノ株式会社、アディダスジャパン株式会社、株式会社ナイキジャパンなどがあります。

スポーツ、フィットネス用品を販売する仕事

スポーツ、フィットネス用品を販売する企業もあります。

スポーツ、フィットネス用品を開発するメーカーから商品を仕入れて、一般の方やスポーツ施設、スポーツ選手などに販売する仕事です。

具体的な企業例としては、ゼビオホールディングス株式会社が運営している「ゼビオ、ビクトリア」、株式会社ヒマラヤが運営している「ヒマラヤ」、株式会社アルペンが運営している「アルペン、スポーツデポ」、株式会社横浜黒川スポーツが運営している「ギャラリー2」などがあります。

スポーツ、フィットネス施設を運営する仕事

一般の方やスポーツ選手が、スポーツ、フィットネスを「快適&安全」に行うために、施設を運営する仕事です。

具体的は、テニスコート、プール、体育館、スキー場、フィットネスクラブ、サッカー場などの施設を運営する仕事です。

企業例としては、株式会社コナミスポーツクラブ、セントラルスポーツ株式会社、株式会社ティップネス、株式会社ジェイレックなどがあります。その他、プロスポーツチームも施設の運営をしていたりします。

スポーツ、フィットネス関連のメディアの仕事

スポーツ、フィットネス関連のメディアは、雑誌、TV、Webメディアなどです。業務としては、企画や取材、編集、制作、販売などする仕事です。

スポーツ、フィットネスの最新情報をいち早く入手し、多くの人に届けます。また、新しいサービス、商品などの広告も行います。

具体例としては、株式会社マガジンハウスが発行している雑誌の「ターザン」、株式会社クラブビジネスジャパン、株式会社レバレッジ、株式会社スポーツニッポン新聞社、株式会社日刊スポーツ新聞社、株式会社東京スポーツ新聞社、株式会社産業経済新聞社などがあります。

スポーツ関連の人材紹介の仕事

体育系人材、スポーツ人材を扱う人材紹介会社があります。

「就職先を探している、体育系出身者の学生や転職希望者」と「そういった人材が欲しい企業」をマッチングします。

「就職説明会を開催したり、OB/OG訪問をセッティングしたり、就活セミナーを開催したり」と、学生や転職希望者が良い企業に進めるようサポートを行う仕事です。

具体例としては、株式会社ガーディアンシップが運営している「体育会ナビ」や、株式会社アルリートプランニングが運営している「アスプラ」などがあります。

スポーツ業界の給料

スポーツ業界の給料

給料については、就職、転職を考えている方の誰もが気になるところだと思います。

それでは、上記の6種類それぞれの給料を紹介していきます。

スポーツやフィットネスを教える、サポートする仕事の給料

社員として就職した場合は、他業種と同じ水準です。新卒で月給20万円程です。

テレビで活躍しているパーソナルトレーナーや、アスレチックトレーナーなどは、「年収1000万以上稼いでいる」と言われていますが、そういった方々は個人事業主のであることが多く、集客も成功しているため、稼ぐことができています。

会社員の場合、入社してすぐの時期は研修を受けたり、事務作業なども多く、スキルを身につけたり、覚えたりするものが多く、実際に指導する頻度や顧客数も少ないので、すぐに給料は上がりません。

参考までに、各企業のリクルート情報をご確認ください。

スポーツ、フィットネス用品を開発する仕事の給料

社員として就職した場合、スタートは月給20万〜25万円程です。

商品開発に関する専門性の高い仕事を担当したり、マネジメント職についていくことで給料が上がっていきます。総合職の場合は、最初は営業や事務職が多く、給料は上がりづらいです。

募集枠は少ないですが、研究職もあります。一部の優秀な人はマネジメント職や、研究、開発の責任者になることができ、大手のミズノ社、アシックス社などで年齢40歳ほどの方で、平均給与は600万程となっています。

10〜15年勤務して600万円なので、一般の大手企業と同じくらいと言った感じでしょうか。

参考までに、各企業のリクルート情報をご確認ください。

スポーツ、フィットネス用品を販売する仕事の給料

社員として就職した場合、スタートは他業種と同じ月給20万円程です。

基本的には、店舗の販売員からスタートします。店頭での販売業務や事務仕事が多いので、最初は給料が上がりづらいです。その中でセールス成績が良く、全国転勤可能な総合職の方は昇進できます。

店長、エリアマネージャーなどを経て、本社勤務などになれば平均年収を超える給料(年収400万円以上)までアップします。

また、マーケティングや営業、店舗開発などの専門職として昇進することもあります。

実際に、ゼビオで勤務していた方からのヒアリングしたところ、「現場で勤務をしていた時は、労働時間に対して、決して給料が良い訳ではない」が、「本社勤務になれば給料は良くなる」と言っていました。

参考までに、各企業のリクルート情報をご確認ください。

スポーツ、フィットネス施設を運営する仕事の給料

社員として就職した場合、スタートは他業種と同じ月給20万円程です。

最初は施設運営業務の中でも、現場や事務作業の仕事が多く、給料は上がりづらいです。その後、様々な業務を担当できるようになり、徐々にマネジメント職についていくことで給料が上がっていきます。

店舗のマネージャー(店長)で、年収500〜550万程です。

また、マーケティングや企画、店舗開発などの専門職として昇進することもあります。

私が新卒で入社したフィットネスクラブを運営する会社では、5年目の方で年収400〜450万円、店長は約10年目の方で年収500〜550万円程でした。(残業代は込みです)

参考までに、各企業のリクルート情報をご確認ください。

スポーツ、フィットネス関連のメディアの仕事の給料

メディア関連の企業は大手であれば、スタート時で月給20万〜27万円程です。

他のフィットネス、スポーツ関連の仕事と比べると給料水準は少し高めです。最初は営業、取材、編集などの現場業務が多く、給料は上がりづらいです。

その後、優秀な方はマネジメント職についていくことで給料が上がっていきます。編集長などまでいくと年収1,000万円を超える方もいます。

紙媒体からWeb、SNSなどにメディアも移行しているので、そういった分野に強い人材も早く昇進しやすいでしょう。

参考までに、各企業のリクルート情報をご確認ください。

スポーツ関連の人材紹介の仕事の給料

社員として就職した場合、スタートは月給20万〜25万円程です。

最初は営業、取材、編集などの現場業務が多く、給料は上がりづらいです。その中で、営業成績が良かったり、マネジメント職についていくことで給料が上がっていきます。

事業の責任者や、多くの人をマネジメントする立場になると、年収500万円以上までアップします。

参考までに、各企業のリクルート情報をご確認ください。

スポーツ業界へ就職するには専門性が必要?

スポーツ業界へ就職するには専門性が必要?

「スポーツやフィットネスを教える、サポートする仕事」は、専門性が必要です。

具体的には、パーソナルトレーナー、フィットネスインストラクター、理学療法士、柔道整復師といった職業です。

事前に専門知識を身につける方法として、身体、動き、トレーニング、コンディショニング、ケガなどについて学ぶことができる資格があるので、それらを取得する方が多いです。(資格に関しては、別記事にて紹介したいと思います)

「スポーツやフィットネスを教える、サポートする仕事」以外の種類の仕事に関しては、現場を経験しながら仕事を覚えていくことが多いので、就職段階での専門知識は必要ありません。

現場での経験から学ぶ方が効率が良いので、事前にスポーツやフィットネスの知識がない方でもチャレンジ可能です。

スポーツ業界の就職先の探し方

スポーツ業界の就職先の探し方

スポーツ業界の就職先の探し方は、その他の業界と同様に、大手企業などは自社サイトからエントリーするパターンや、マイナビ、リクナビなどの大手採用サイトを通してエントリーするパターンがあります。

上記に加えて、「体育会、スポーツ人材に特化した採用サイトからエントリーする」パターンがあります。

そういった求人サイトに掲載していない中小企業の場合は、直接メール、電話で問い合わせます。

選考の流れは、「Web上で基本情報を入力しエントリー → 書類選考 → エントリーシートや履歴書提出 → 面接や場合によっては実技」などです。メーカーやメディア関連企業では、適性検査「SPI」が実施される場合もあります。

また、スポーツ業界でも、インターンを募集している企業も多いです。各企業の公式サイトの採用ページをご覧いただくと、インターンシップの募集が記載されていると思います。

就職先や、インターン先の情報に関して、質問や相談事などありましたら、LINEにてお気軽にお問い合わせください。

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スポーツ業界で求められている人材

スポーツ業界で求められている人材

スポーツに関する仕事(6種類)それぞれで、求められている人材について紹介していきます。

スポーツやフィットネスを教える、サポートする仕事で求めらる人材

お客様と接する仕事なので、笑顔、人当たりが良い、コミュニケーションが得意などは必要要素です。

また身体、動き、スポーツ競技に関わる知識を身につけておく必要があります。見本を見せたり、自分自身の見た目も大切なので、トレーニングを継続的に行っている方が良いです。

具体的には、パーソナルトレーナーの仕事では、マンツーマンでお客様の身体の問題を解決していくので、食事、生理学、解剖学、バイオメカニクス、トレーニング理論などの知識を必要とします。それらをお客様のレベル、状況に合わせて、提供していく必要があります。

さらに、お客様の身体の状況や心理状況、ライフスタイルの状況を把握し、それらに合わせて提供していくには、コミュニケーションの力が欠かせません。

スポーツ、フィットネス用品を開発する仕事で求めらる人材

スポーツ経験がある、スポーツ用品にこだわりを持っている、などの要素が求められます。

何故なら、スポーツ経験自体が、一つのお客様目線になるからです。また、スポーツ用品にこだわりがある人の方が仕事を楽しめるからです。

もし、自身にスポーツ経験があり、スポーツ用品を意図的に変えて、「ケガがなくなった」、「パフォーマンスが上がった」などの原体験があれば、この仕事に非常に活かせると思います。

スポーツ、フィットネス用品を販売する仕事で求めらる人材

「スポーツ経験がある、スポーツ用品にこだわりを持っている」といった要素に加えて、「接客経験がある、コミュニケーションが取れる、笑顔が良い、気が使える、人当たりが良い」などの接客に関する要素も求められます。

フィットネス用品を開発する仕事と同様に、スポーツ経験が一つのお客様目線になり、スポーツ用品にこだわりがある人の方が仕事を楽しめます。

スポーツ、フィットネス施設を運営する仕事で求めらる人材

人や施設を管理する必要があるので、接客経験がある人、スポーツ指導経験がある人、マネジメントや店舗経営に興味がある人が求められています。

最初は現場での接客、指導が多くですが、後にマネジメント、経営に関わっていくので、そういったキャリアを目指している方が適しています。

スポーツ、フィットネス関連のメディアの仕事で求めらる人材

人当たりがよく、文章を書いたり、編集するのが好きな人が求められています。

自身でブログなどを積極的に書き、情報発信している人、人に会うことが好きな人、いろんな立場の方に会うので、上下関係に慣れている方もオススメです。

スポーツ関連の人材紹介の仕事で求めらる人材

笑顔、人当たりが良い、いろんな仕事に興味がある、人の役に立ちたい、などの要素が求められます。

営業先の企業や学生、転職希望者など、とにかく人に会う機会が多い仕事だということと、就職という人生でも大きなターニングポイントに関わる仕事だからです。

まとめ

スポーツ業界といっても様々な仕事があるので、まずは視野を広げて様々な仕事を調べてみると、自分に合ったもの、興味のあるものが見つかると思います。

「スポーツ業界の仕事内容や採用情報などをもっと知りたい」などありましたら、お気軽にお問い合わせください。

パーソナルトレーニングの業界はもちろんのこと、フィットネス業界の様々な企業とも繋がりがありますので、ご協力できるかと思います。