ジムのインストラクターってどんな仕事?【内容、給料、労働状況まとめ】

ジムのインストラクターってどんな仕事?【内容、給料、労働状況まとめ】

インストラクターに興味がある方

運動するのも教えるもの好きだから、ジムのインストラクターの仕事に興味があるんだけど、仕事内容ってどんなことするのかな?、どうやったらなれるの?、将来性はどうなんだろう?

こんな疑問にお答えします。

今回は、ジムのインストラクターについて、以下を解説していきたいと思います。

  • インストラクターの仕事内容、給料、労働状況まとめ(種類別)
  • インストラクターのなり方
  • どんな人がインストラクターになるのか?
  • インストラクターに必要なスキル
  • インストラクターの将来性

私は、渋谷のパーソナルトレーニングジム「Shibuya Fitness Sharez」を2015年から運営しておりますが、それ以前に、新卒で2年ほどジムインストラクターを経験しました。

その時の経験や、知人のインストラクターの方々から得た情報を元に、解説していきたいと思います。

ジムのインストラクターの仕事内容、給料、労働状況まとめ(種類別)

ジムのインストラクターの仕事内容、給料、労働状況まとめ(種類別)

インストラクターには、「ジムインストラクター」と「フィットネスインストラクター」の2種類あるのはご存知でしたでしょうか?

どちらもジムの中で働いており、総称してインストラクターと呼ばれていますが、それぞれ役割が分かれています。2種類を比較しながら、「仕事内容、給料、労働状況」を解説していきたいと思います。

インストラクターの仕事内容

まずは、インストラクターの仕事内容についてです。

  • ジムインストラクター:ジムでの接客、機器の使い方の説明などを行う人
  • フィットネスインストラクター:スタジオでレッスンを担当している人

ジムインストラクターの仕事内容

トレーニング指導、ジム監視、マシンメンテナンス、清掃、物販、接客、館内の案内、サービスの案内、プール監視、グループレッスン指導(簡単なレッスンなど)。

フィットネスインストラクターの仕事内容

グループレッスン指導(エアロビクス、アクアビクス、ヨガ、ピラティス、ダンス、ズンバなど)。

※一見同じ職種かと思われがちな「ジムインストラクター」と「パーソナルトレーナー」は、実は仕事内容が異なります。パーソナルトレーナーにつきましては、別記事にて紹介したいと思います。

インストラクターの給料

ジムインストラクターとフィットネスインストラクターでは、雇用形態が異なるので、給料(収入)も異なります。

  • ジムインストラクター:雇用形態は、アルバイトか社員。給料は、アルバイトの場合は時給1,000〜1,200円、社員の場合は月給20〜25万円スタート(役職とともに給料アップ)。
  • フィットネスインストラクター:雇用形態は、業務委託契約。収入は、レッスン数×レッスン単価で決まる。1レッスン単価が3,000円〜8,000円(※)。
※1レッスンの単価は、レッスン内容、集客状況、キャリアなどで異なる。交通費込の場合と、交通費別の場合がある。

フィットネスインストラクターに関しては、具体的な例を挙げて解説します。

私の知人で、10年以上のキャリアのフィットネスインストラクターの方がいます。その方は、月60〜80本くらいのレッスンを担当しているそうです。

仮に、1レッスンのレッスン単価を、平均6,000円と仮定すると、月収36万〜48万と算出できます。

フィットネスインストラクターの場合、1つのジムで1日に2本程度しか担当できないので、レッスン本数が増えるとほぼ確実に移動が伴います。移動時間を考えると、1日に担当できるレッスンは、多くても1日4〜5レッスンです。

給料を上げていくには、お客様の満足度を高め、レッスンの「本数」と「単価」を高めていく必要があります。

インストラクターの労働状況

  • ジムインストラクター:シフト制(早番、中番、遅番)。残業も少なからずあり。
  • フィットネスインストラクター:勤務時間はレッスンスケジュールによる。レッスンの練習や集客など、レッスン以外にも実施することがある。

ジムインストラクターの労働状況

ジムインストラクターはシフト制で、フィットネスジムの開店時間、閉店時間によって業務開始時間、業務終了時間は異なります。多くの場合、早番、中番、遅番の3シフト制です。

また、接客サービスの仕事なので、お客様対応中や、現場に出ている時は事務作業ができず、残業も少なからずあります。

フィットネスインストラクターの労働状況

フィットネスインストラクターの場合は、時間の制約はあまりありません。

拘束時間としては、自分の担当レッスンを行う時間だけなのですが、良いレッスンを実施する為に、レッスン内容を練習したり、レッスン参加者のお客様とコミュニケーションを取ったり、集客の為にジムに来ているお客様に声かけをしたりと、レッスン以外の業務で費やす時間も多くあります。

また、レッスンのプログラムは固定されているので、穴を開けることはできません。レッスンを休む場合は、自分で代わりの担当者(代行)を探さなければいけないといういこともあります。

ジムのインストラクターのなり方

ジムのインストラクターのなり方

「ジムインストラクター」、「フィットネスインストラクター」、それぞれのなり方を紹介していきます。

ジムインストラクターのなり方

ジムインストラクターになるには、フィットネスジムの採用試験をパスしなければいけません。採用試験は、書類審査、面接審査の2段階がほとんどです。(一部、高い専門性を必要とするジムでは実技試験もあります)

なぜ、実技試験があまりないのかと言うと、ジムインストラクターの仕事内容は、基本的なマシン指導やトレーニング指導なので、採用後の研修で身につけられるという考えだからです。

採用段階では、能力よりも、元気の良さや笑顔、コミュニケーション、気遣い、接客経験、シフトの自由度などを見られる場合が多いです。

そのため、未経験者でもチャレンジ可能です。もちろん、トレーニング経験、トレーニング資格があれば有利に働きます。

フィットネスインストラクターのなり方

フィットネスインストラクターになるには、フィットネスジムのインストラクターオーディションを受けて合格をする必要があります。合格後は、すぐにお客様の前に立ってレッスンをするので、実力重視です。

具体的には、書類審査、面接審査、実技審査、まれに筆記審査がある事もあります。

実技審査では、「表現力、音響機器の使い方、動きの指示レベル、動きの見本レベル、身体の向きや鏡の使い方、お客様への気配り、一体感」などが審査されます。

また、書類審査、面接審査では、どこの養成出身か、どんな資格を持っているかなども審査されます。インストラクター養成スクールで基礎的な身体の知識、レッスンの指導方法などを学んでいないと、未経験からフィットネスインストラクターになるのは難しいです。

それぞれの細かい審査基準は、各フィットネスジムで異なります。

どんな人がインストラクターになるのか?

どんな人がインストラクターになるのか?

「どんな人がインストラクターとして働いているのでしょうか?」、 「どんな人がインストラクターに向いているのでしょうか?」。5つのタイプに分けて解説していきたいと思います。

体育系大学(学部)、スポーツ系専門学校卒業者

体育系大学(学部)、スポーツ系専門学校を卒業した方は、身体に関する専門知識を学んでいますし、スポーツ・身体を動かす事が好きな方が多いので、インストラクターに向いています。

また、在学中に資格を取得していたりすると、採用時により有利です。

フィットネスマニアの方

自身がフィットネスジムに通っていて、しっかり身体作りを行なっている方です。

「ジムでの筋トレにハマっている方」、「スタジオでのレッスンにハマっている方」の2つのタイプがあります。

筋トレにハマっている方は、筋トレ・身体を動かす事が好きで、得意な訳ですし、自分の趣味を仕事に活かせたり、好きな事を仕事にできるので、インストラクターに向いています。筋トレ指導をするという点で、フィットネスインストラクターよりも、ジムインストラクターに向いています。

スタジオレッスンにハマっている方もインストラクターに向いています。自分の趣味を仕事に活かせますし、好きな事を仕事にできるという理由が大きいです。スタジオレッスンが好きなので、ジムインストラクターよりも、フィットネスインストラクターに向いています。

女性芸能人で、ヨガやピラティスのインストラクターの資格を取得している方もいらっしゃいます。

ダイエット成功者

フィットネスジムに通ったり、自宅でトレーニングや食事管理も行って、ダイエットに成功した方がインストラクターになるケースもあります。

「ダイエットに成功して自信がついた」というのもあると思いますし、自分自身の体験を仕事に活かせるというのもあります。

人が好き、接客が得意な方

インストラクター採用時にも、コミュニケーションなどが重視されますが、知識・スキルがなくても、人が好き、接客が得意な方はインストラクターに向いています。

ジムインストラクターであれば、入社後に研修がありますし、フィットネスインストラクターであれば養成スクールなど、学ぶ環境はあります。

未経験の方でも人が好き、接客が得意な方はインストラクターにチャレンジ可能です。

インストラクターに必要なスキル

インストラクターに必要なスキル

「ジムインストラクター」と、「フィットネスインストラクター」で求められるスキルが異なるので、2つに分けて解説していきます。

ジムインストラクターに必要なスキル

ジムインストラクターの仕事内容は、基本的なマシンの使い方の説明、トレーニングに関するアドバイス、館内の案内、サービスの案内、接客などです。

ほとんどが入社後の研修で身につけられるものですので、事前に持ち合わせておく必要があるのは、コミュニケーション、接客の部分です。

解剖学や生理学、バイオメカニクスなどの深い知識は必要ありませんが、見本を見せたりする際に、トレーニングの経験はあった方が有利なので、自分自身でフィットネスジムに通ってトレーニングをしておく事をお勧めします。

フィットネスインストラクターに必要なスキル

フィットネスインストラクターの仕事内容は、良いレッスンをしてお客様を満足させる事です。レッスンの質は、フィットネスジム自体の評判や会員数の増減にも関わります。

実は、スタジオレッスンを実施する上で、解剖学、 バイオメカニクス、生理学、栄養学などの高い知識レベルは求められません。

フィットネスインストラクターが求められるスキルとしては、以下があります。

  • 人前に立って、自信を持って物事が伝えられる
  • ユーモアがある
  • 盛り上げられる
  • 表現力が豊か
  • 気配りができる
  • リズム感が良い
  • 記憶力が良い
  • イメージ通り身体を動かせる

それぞれ、なぜ必要なのか解説していきます。

人前に立って、自信を持って物事が伝えられる

レッスンは集団指導で、数名から多い場合だと100名以上の前に立ちます。

そういった場でも堂々を振る舞わなければいけません。

ユーモアがある

ただ真面目に身体を動かすだけではお客様の毎回のレッスンを楽しみにしてくれません。

少し冗談を交えたり、ユーモアがあるとお客様を楽しませる事ができます。

盛り上げられる

エアロビクスやダンスレッスン、格闘技系エクササイズ、アクアビクスのレッスンなどでは、お客様が一体となって、盛り上がるタイミングがあります。

そういったタイミングでお客様を乗せる事ができると、楽しいレッスンになります。

表現力が豊か

レッスン中は、励ましたり、あおったり、褒めたり、と様々な表現を人やタイミングによって使い分ける必要があります。

気配りができる

レッスンに慣れているお客様もいれば、初めて参加するお客様、慣れていないお客様もいらっしゃいます。

慣れていないお客様や、スタジオの端にいるお客様にも気を使って配慮したレッスンをする必要があります。

リズム感が良い

レッスンの中には、音楽に合わせて動くレッスンが多いので、リズムに合わせて動くスキル、リズムに合わせてお客様に動きを伝えるスキルが必要です。

記憶力が良い

参加して下さったお客様の顔や名前、レッスン内容など、記憶しておかなければいけない事が多くあります。

レッスン内容は毎回同じではないので、新しいレッスン内容を練習し、覚えていく事が必要です。

イメージ通り身体を動かせる

お客様に動きの見本を見せなければいけないので、インストラクター自身が誰よりも正しい動きをできる必要があります。

また、お客様の間違った動きを修正するスキルも必要です。

これらは、どれもインストラクター養成スクールで基礎を学ぶ事ができます。その後は、勉強会や、別のインストラクターのレッスンに参加するなどして身につけています。

インストラクターの将来性

インストラクターの将来性

インストラクターの仕事の将来性について、「フィットネスジム内での視点」と、「フィットネスクラブ外の視点」の2つに分けて解説していきます。

フィットネスクラブ内の変化から見るインストラクターの将来性

ジムインストラクター

まず、ジムインストラクターについですが、ジムインストラクターは将来、人員削減の方向に進む可能性が高いです。

最近増えている「24時間ジム」では、ジムインストラクターはコアタイム(10〜20時)などしか滞在しておらず、それ以外の時間はジム内は無人になっています。これは人件費を削減して運営しているという事です。

フィットネスジムでも今後、ジムインストラクターの人員を削減し、パーソナルトレーナーやフィットネスインストラクターにジム監視も兼務してもらう、または無人化するなどの動きがありそうです。

フィットネスインストラクター

フィットネスインストラクターに関しても、同様に人員削減の方向に進む可能性が高いです。

近年、ジムインストラクターがスタジオレッスンを習得して、レッスンを行う動きが出てきています。ジムインストラクターの方が人件費が安いので、今後もその流れが増えると思われます。

そうなってしまうと、業務委託契約のフィットネスインストラクターの方は、レッスン数の減少やレッスンフィーの減額などが懸念事項となります。

フィットネスクラブの外で起こっている変化から見るインストラクターの将来性

Web、SNSの発達で、インストラクターの働き方の変化が起こっています。

フィットネスインストラクターの方の中にも、フィットネスジム以外で、自身のSNSなどで集客し、プライベートレッスンを開催したり、イベントを開催したり、オンラインでレッスンを行ったりする人も増えてきました。

また、フィットネスインストラクター兼パーソナルトレーナーという方も増えてきており、提供サービスを多角化し、収入源を増やして活動する動きが出てきています。

インストラクターの方で、パーソナルトレーナーに転身する方、掛け持ちをする方は、今後も増えていくと思います。

まとめ

インストラクターは、「ジムインストラクター」と「フィットネスインストラクター」の2種類あり、仕事内容、給料、なり方、必要なスキルなど異なります。

将来性を考えると、フィットネスインストラクター兼パーソナルトレーナーなど、仕事の掛け合わせを考慮していくと良いと思います。

インストラクターのお仕事や将来性について疑問や質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。