アスリートで副業に興味がある方
こんな疑問にお答えします。
今回は、アスリートの副業について、以下を解説していきたいと思います。
- アスリートも副業のススメ(セカンドキャリアの準備)
- アスリートで副業をしている事例を紹介
- アスリートの副業としてオススメの仕事
私は、渋谷のパーソナルトレーニングジム「Shibuya Fitness Sharez」を2015年から運営しています。大学時代はセパタクローの日本代表として活動した経験もあり、スポーツ選手からトレーナーへの転身などのセカンドキャリアや、現役アスリートの方々に副業のアドバイスをさせていただくこともあります。
それらの経験から得た情報を元に、解説していきたいと思います。
目次
アスリートも副業のススメ(セカンドキャリアの準備)
私は、アスリートの方が「競技生活を充実させ、さらには引退後のセカンドキャリアも充実させる」という目的において、「副業」が有効だと考えています。
現在の日本では副業OKの企業も増え、週5日はメインの企業で働き、休みの日やメインの仕事の後の時間を使って、別の仕事をする人も増えてきました。
アスリートの方も、「競技以外の時間を使って、アスリート以外の活動を行う」ということです。
なぜ、副業を推奨するかというと、セカンドキャリアを考えたときに、「元アスリート」や「元プロスポーツ選手」といった肩書きだけでは、どんな価値が提供できるのか分からず、納得のいくセカンドキャリアに繋がらないからです。
セカンドキャリアというのは、これまでの「スポーツをプレイする」ではない別のもので、「何かしら社会に価値を提供し、対価としてお金を頂く」必要があります。
セカンドキャリアで成功している方は、その方の提供できる価値が明確です。
例えば、プロ野球選手を引退してコーチや監督になる方は、リーダーシップや人望があり、指導力があるはずです。これは引退後にわかったことではなく、引退前からチーム内やその業界で人望があったり、指導力を発揮していたからに他なりません。
現役アスリートとして競技のことに集中することももちろん重要ですが、引退後の長い人生を満足いくものにするためのセカンドキャリアについても、早めに検討を始めることをオススメしています。
アスリートで副業をしている事例を紹介
副業といっても、具体的なイメージがなかなか湧かないかもしません。
ここでは、アスリートとして活動しながら副業をしている方の事例を紹介していきます。
本田圭佑氏(サッカー)
2018年に日本代表から退くことを宣言しましたが、プロサッカー選手として活動しながら、副業を実践しています。
副業としては、国内外に70校以上のサッカースクールを運営、オーストラリア、カンボジア、ウガンダではサッカーチームの経営をしています。
サッカースクールは2012年からスタートしており、当時はロシアでプレーしていました。恐らく、オフシーズンや空いた時間を使って事業の準備をしていたのだろうと推測されます。
その他、投資ファンドも運営しており、国内外のベンチャー企業に出資したりしています。アパレルなどのプロデュースなども行なっており、非常に多角的に事業を作っています。
長友佑都氏(サッカー)
日本代表、プロサッカー選手です。
長友選手も2015年からサッカースクールを運営しています。2015年はイタリアでプレーしているので、本田選手と同様、海外にいながら、オフシーズンや空き時間を使って準備を進めていたものと考えられます。
また、2016年には会社を設立し、体幹を強化するトレーニング器具の開発、販売、オイルやチョコレートといった健康食品の販売などを行なっています。
永里優季氏(サッカー)
女子プロサッカー選手です。2011年ドイツW杯、日本優勝メンバーの1人です。
あまり広くは知られていませんが、実は永里選手は2017年に会社を設立しています。事業内容としては、サッカースクールやイベント企画などを行なっているようです。
八木勇樹氏(陸上)
陸上の中長距離選手です。1500mから箱根駅伝まで経験しているランナーです。現在はマラソン競技をメインにしています。
2016年に会社を設立し、ランニングチームの運営、オンライン&オフラインのパーソナルトレーニングサービス、イベント企画、物販などを行なっています。
現役中にレアな存在を目指す
こうして見てみると、トップ選手、著名選手ばかりで、「彼らだからできるのでは?」と思う方もいるかもしれません。
恐らく多くの人がそう思い、「自分にはできない」と考えチャレンジをしていないので、アスリートの副業はあまり増えていないのだと思います。
だからこそ、逆にアスリートの方が副業をスタートさせる事で、「〇〇のアスリート × 〇〇」といった新たな肩書きを手に入れ、レアな存在になるチャンスなのです。
具体的な例を紹介しますと、
試合には、その方のパーソナルトレーニングのお客様が応援に来たり、試合を見たファンの方がパーソナルトレーニングのレッスンを受けに来たりしているそうです。
引退後は、パーソナルトレーニングジムを開業する計画をしているとのことです。
ホリエモンこと、堀江貴文氏は著書「多動力」で、「レアな存在になる事を意識せよ」と言っています。
例えば、セカンドキャリアとして、「元サッカー選手」という肩書きだけではレアな存在になることは難しいので、「プロサッカー選手 × 〇〇」あるいは「元プロサッカー選手 × 〇〇」と、肩書きを掛け合わせることで、レアな存在になることを目指しましょう。
アスリートの方は現役中は注目されています。その注目されている時期にレアな存在になっておくのが理想です。
アスリートの副業としてオススメの仕事
では、「実際どんなものを副業としてやるのが良いの?」、「自分に合っている副業は何なのだろう?」という疑問があると思います。
本田圭佑氏のように「ファンドを立ち上げる、投資をする」、というのは誰にもできることではないですし、長友佑都氏や永里優季氏、八木勇樹氏のように「会社を立ち上げる」というのもリスクもありますし、ハードルが高いと思います。
そこで、私がオススメしたい副業は、この2つの仕事です。
- インフルエンサー
- パーソナルトレーナー
なぜ、この2つをオススメするのかというと、「まずリスクが少ないというのと、手軽にスタートできる」という点です。(もちろん簡単にできます、という意味ではなく努力は必要です)
具体的に2つの仕事内容、メリット、デメリットをみていきましょう。
インフルエンサー
インフルエンサーの仕事内容は、SNSやWebメディアを使った情報発信です。
具体的には、インスタグラム、ツイッター、facebook、Youtube、ブログなどを使って、自身のスポーツに関する情報や、技術のノウハウ、考え、経験などを発信します。これらによって影響力をつけ、インフルエンサーとして仕事するということです。
メリット
- アスリートとしての影響力を活用して、様々な事業の展開ができる可能性がある
- 情報発信のスキルが身につく
デメリット
- 影響力をつけるまで手間と時間、コストがかかる
- やっているスポーツがマイナーだと厳しい
- アスリートとして知名度がないと厳しい
インフルエンサーとして活動するには、まずはフォロワーを増やして影響力を高めていくことからです。
マーケティングの知識が必要になる部分ではありますが、自身の専門性、考え方、結果などを高頻度で発信する事がまずスタートです。
パーソナルトレーナー
パーソナルトレーナーの仕事内容は、自身が行なっているスポーツをジュニアやアマチュア選手を対象に、マンツーマンや集団で指導するトレーナー、インストラクターの仕事、あるいは一般のダイエットしたい方、ボディメイクしたい方などを対象にトレーニング指導や食事指導をマンツーマンで行うパーソナルトレーナーの仕事です。
メリット
- どんなアスリートでも始められる
- 仕事の為の勉強が自分のトレーニングに活かせる
- 即金性がある
デメリット
- スケジュール管理能力が求められる
- コミュニケーション力が求められる
パーソナルトレーナーとして活動するには、まずは専門知識の習得が必要です。資格取得をするのも良いです。
トレーニング、コンディショニング、栄養に関する専門知識を学ぶ方法として、大学や専門学校などの学校に通う、独学で行うなどありますが、なかなか効率的でなかったり、お金と時間がかかってしまいます。
オススメの手段としては、短期間で必要な知識や技術を学べる、「パーソナルトレーナー養成スクールに通う」方法です。競技を続けながらでも学べるという点もオススメポイントです。
まとめ
1つのことを続けていること、1つのものに専念していることが美学とされる考えも理解できますが、アスリートの競技選手としての期間は短いです。
その短い期間に、名声を高め、アスリートとしてのキャリアだけで引退後も生活していくことができる人はごく一握りの方だけです。そして、多くの方がセカンドキャリアに悩み、苦労しているという話を聞きます。
その解決策の一つとして、「副業」のススメについてお伝えしました。セカンドキャリアの課題を解決していくことは、スポーツの発展にも繋がると思いますし、アスリートの引退後の活躍の幅の広がりにも寄与すると思います。
弊社もフィットネス企業として、この問題に対して積極的に関わっていきたいと考えています。
現役アスリートの方で「副業について相談したい、もっと話を聞きたい」などありましたら、お気軽にお問い合わせください。